ハチャメチャ探偵帳シリーズ 全24巻セット



日本文学100年の名作 全10巻セット





第1巻(1914-1923)「夢見る部屋」
第一次世界大戦が勃発し、関東大震災が発生――。激動の10年間に何が書かれていたのか。荒畑寒村「父親」/森鴎外「寒山拾得」/佐藤春夫「指紋」/谷崎潤一郎「小さな王国」/宮地嘉六「ある職工の手記」/芥川龍之介「妙な話」/内田百閒「件」/長谷川如是閑「象やの粂さん」/宇野浩二「夢見る部屋」/稲垣足穂「黄漠奇聞」/江戸川乱歩「二銭銅貨」。

第2巻(1924-1933)「幸福の持参者」
関東大震災からの復興、昭和改元、漂う大戦の気配――。この10年だから生れた、厳選15編。中勘助「島守」/岡本綺堂「利根の渡」/梶井基次郎「Kの昇天」/島崎藤村「食堂」/黒島伝治「渦巻ける烏の群」/加能作次郎「幸福の持参者」/夢野久作「瓶詰地獄」/水上瀧太郎「遺産」/龍胆寺雄「機関車に巣喰う」/林芙美子「風琴と魚の町」/尾崎翠「地下室アントンの一夜」/上林暁「薔薇盗人」/堀辰雄「麦藁帽子」/大佛次郎「詩人」/広津和郎「訓練されたる人情」

第3巻(1934-1943)「三月の第四日曜」
日中戦争、第二次世界大戦が勃発、史上最大の戦時に。過酷な時代を文学はどう生きたか。萩原朔太郎「猫町」/武田麟太郎「一の酉」/菊池寛「仇討禁止令」/尾崎一雄「玄関風呂」/石川淳「マルスの歌」/中山義秀「厚物咲」/幸田露伴「幻談」/岡本かの子「鮨」/川崎長太郎「裸木」/海音寺潮五郎「唐薯武士」/宮本百合子「三月の第四日曜」/矢田津世子「茶粥の記」/中島敦「夫婦」。

第4巻(1954-1963)「木の都」
第二次世界大戦の敗北、GHQによる支配――。日本に激震が走った10年間の15編を収録。織田作之助「木の都」/豊島与志雄「沼のほとり」/坂口安吾「白痴」/太宰治「トカトントン」/永井荷風「羊羹」/獅子文六「塩百姓」/島尾敏雄「島の果て」/大岡昇平「食慾について」/永井龍男「朝霧」/井伏鱒二「遥拝隊長」/松本清張「くるま宿」/小山清「落穂拾い」/長谷川四郎「鶴」/五味康祐「喪神」/室生犀星「生涯の垣根」。

第5巻(1944-1953)「百万円煎餅」
敗戦から10年。描かれたのは戦争の爪痕か、未来の日本の肖像か。16編の傑作を収録。梅崎春生「突堤にて」/芝木好子「洲崎パラダイス」/邱永漢「毛澤西」/吉田健一「マクナマス氏行状記」/吉行淳之介「寝台の舟」/星新一「おーい でてこーい」/有吉佐和子「江口の里」/山本周五郎「その木戸を通って」/三島由紀夫「百万円煎餅」/森茉莉「贅沢貧乏」/井上靖「補陀落渡海記」/河野多惠子「幼児狩り」/佐多稲子「水」/山川方夫「待っている女」/長谷川伸「山本孫三郎」/瀬戸内寂聴「霊柩車」。

第6巻(1964-1973)「ベトナム姐ちゃん」
五輪に万博。好景気に沸く時代にも、文学は実直に鮮やかに日本の姿を映し出す。厳選12編。川端康成「片腕」/大江健三郎「空の怪物アグイー」/司馬遼太郎「倉敷の若旦那」/和田誠「おさる日記」/木山捷平「軽石」/野坂昭如「ベトナム姐ちゃん」/小松左京「くだんのはは」/陳舜臣「幻の百花双瞳」/池波正太郎「お千代」/古山高麗雄「蟻の自由」/安岡章太郎「球の行方」/野呂邦暢「鳥たちの河口」。

第7巻(1974-1983)「公然の秘密」
石油危機、ロッキード事件、日航機ハイジャック――。混乱と狂騒のなか生まれた17の名作。筒井康隆「五郎八航空」/柴田錬三郎「長崎奉行始末」/円地文子「花の下もと」/安部公房「公然の秘密」/三浦哲郎「おおるり」/富岡多惠子「動物の葬禮」/藤沢周平「小さな橋で」/田中小実昌「ポロポロ」/神吉拓郎「二ノ橋 柳亭」/井上ひさし「唐来参和」/李恢成「哭」/色川武大「善人ハム」/阿刀田高「干魚と漏電」/遠藤周作「夫婦の一日」/黒井千次「石の話」/向田邦子「鮒」/竹西寛子「蘭」。

第8巻(1984-1993)「薄情くじら」
バブルが芽生え、やがて弾けて平成不況に突入する転換点。この時期に生まれた名作14編。深沢七郎「極楽まくらおとし図」/佐藤泰志「美しい夏」/高井有一「半日の放浪」/田辺聖子「薄情くじら」/隆慶一郎「慶安御前試合」/宮本輝「力道山の弟」/尾辻克彦「出口」/開高健「掌のなかの海」/山田詠美「ひよこの眼」/中島らも「白いメリーさん」/阿川弘之「鮨」/大城立裕「夏草」/宮部みゆき「神無月」/北村薫「ものがたり」。

第9巻(1994-2003)「アイロンのある風景」
阪神・淡路大震災と復興。情報革命。変わるものと変わらぬもの。世紀を跨ぐ十年を彩る16編。辻原登「塩山再訪」/吉村昭「梅の蕾」/浅田次郎「ラブ・レター」/林真理子「年賀状」/村田喜代子「望潮」/津村節子「初天神」/川上弘美「さやさや」/新津きよみ「ホーム・パーティー」/重松清「セッちゃん」/村上春樹「アイロンのある風景」/吉本ばなな「田所さん」/山本文緒「庭」/小池真理子「一角獣」/江國香織「清水夫妻」/堀江敏幸「ピラニア」/乙川優三郎「散り花」。

第10巻(2004-2013)「バタフライ和文タイプ事務所」
自衛隊のイラク派遣、東日本大震災と原発事故。激動の現代を鮮やかに映し出す傑作16編。小川洋子「バタフライ和文タイプ事務所」/桐野夏生「アンボス・ムンドス」/吉田修一「風来温泉」/伊集院静「朝顔」/恩田陸「かたつむり注意報」/三浦しをん「冬の一等星」/角田光代「くまちゃん」/森見登美彦「宵山姉妹」/木内昇「てのひら」/道尾秀介「春の蝶」/桜木紫乃「海へ」/高樹のぶ子「トモスイ」/山白朝子「〆」/辻村深月「仁志野町の泥棒」/伊坂幸太郎「ルックスライク」/絲山秋子「神と増田喜十郎」。(出版社からの内容紹介)